とん汁とけんちん汁の違いと基本的な作り方



とん汁の基礎知識

 

 

とん汁は間違いなく味噌汁(汁物)の中心的な日本料理です。「豚汁」とも書き「とん汁」と呼ぶ人と「ぶたじる」と呼ぶ人に分かれますよね。

 

とん汁は、その名の通りに豚肉に野菜を加えて煮込んで味噌で仕上げる日本古来の料理です。他の味噌汁と比べて具材が多く、豚肉が入っているのでボリューム感のある汁物です。

 

使用する豚肉はバラ肉が多く、その脂を生かして、ゴボウなど灰汁の強い根菜が中心です。こうした野菜や味噌の香りが特徴的で、この取り合わせが大変人気となっています。

 

まず、他の汁物では見られないような特徴でもあります。更に、入れる具材のボリュームがあるので、各種の栄養素も含まれています。ぶたじるは単に副食の汁物としての位置づけではなく、単品料理として主菜にもなり得るのも素晴らしい点です。

 

一般的にみて、食べられることが多いのは、寒い地域や寒い時期ということになるでしょう。それは肉から出る脂で汁の表面を覆うので、冷めにくい料理になっているからです。そんなことから冬期の炊き出しメニューのまさに定番となっていて、神社などの年始の参拝客、スキー場などの寒い場所で振る舞われたりする光景を見かけることがあります。もちろん家庭でも日常的に作られており、日本料理店や牛丼店でも定番のメニューになっています。